大阪府貝塚市:3つのホールを持つコスモスシアター レポート『コスモスオリジナルミュージカル Stand By Me 2017』レポート【2】

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イベント レポート 2017/1/10

コスモスオリジナルミュージカル Stand By Me 2017【2】

今年もミュージカルワークショップ『コスモスオリジナルミュージカル Stand By Me 2017』が開催される。
出演者は、オーディションで選ばれた市民アクターに加え、これまでに出演経験を持つ面々。
公演開催2018年3月19日(日)に向け奮闘する彼らをレポート!

▶ワークショップ詳細 ▶公演情報


【1】オーディション 【2】演技レッスン初日 -【3】3回目 【4】ゲネプロ 【5】本番
今回のミュージカルでは「ダンス9回・歌10回・演技10回」のレッスンが行われる。
演技レッスン初日を覗いてみた。

演技レッスン初日—台本読み

演技指導の初日は台本の読み合わせ。キャストが台詞を読み台詞の受け渡しの練習をしながら、役柄や設定を確認していく。 今回は、演技指導の西園寺先生(俳優・演出家)だけでなく脚本の中村先生(吉本新喜劇の脚本家)も加わった。
動きを付けない台詞まわしの指導だが、役柄とその台詞が生まれる背景・心情の理解を深めながら、台本の文字に言葉としての息吹が吹き込まれる…… しかし、当たり前だがそこはそう簡単ではない。 西園寺先生の「もう一度」の言葉に、何度もやり直しが入る。優勝を喜ぶ場面では「それやったら準優勝やな」のダメ出し。 要所で西園寺先生自ら台詞を読んで見本を示すと、キャストからは「なるほど」「お〜」と声が漏れた。 「そこ大阪弁でやってみて」の突然の指示に、何とも中途半端な大阪弁になる場面も(まだ初日、これからこれから!)。






言葉の持つ意味や力を表現する

読み合わの中で、演じることの意味を考えさせられる場面があった。小学生のキャストが、自分の演じる役柄の名前でありキーワードとなる言葉の意味を理解していなかったのだ。 確かに小学生にとっては難しい言葉であったし、役柄の名前でもあったため、台本の段階で名の持つ意味まで考えるのは難しかったことだろう。
言葉は、文字の意味に発する者の心情を乗せて伝えられる。文字の持つ意味を背景を理解してこそ伝わる言葉(演技)になる。 プロ・アマ関係なく、年齢に関係なく、舞台に立ち演じるためにどこまで突き詰めることができるのか……キャスト達はどう感じただろうか。

プロからの厳しい叱咤激励


レッスン終了後、脚本の中村先生から言葉をいただいた。
「吉本新喜劇の脚本を手掛けている」との自己紹介にざわつくキャスト。始終笑顔でお話しされたが、その言葉は辛烈だ。
「誰一人満足に台詞を言えてない」「しょーもなくて途中で帰ろうかと思た」 そこには、市民ミュージカルだからという甘さはない。
ただ神妙に聞くしかないキャスト達だが、「西園寺先生にしっかり指導してもらって頑張るように」の激励に『はい!』と乱れることなく応えた大きな声は彼らの意気込みを感じさせた。

初のコメディー、どこまでこなせるか

今年は、中村先生の脚本となり「お笑い」の要素が加わった。
ダンスや歌などミュージカルの要素が増え脚本自体はシンプルになったが、何年もこのミュージカルに参加しているキャストによると、このお笑いがなかなか手強いらしい。
例年の脚本の傾向とは大きく変わったことへの不安も勿論あるが、お笑いの台詞回しや間がとても難しいというのだ。
幼少から「吉本新喜劇」を見て育ち、お笑い偏差値の高い関西人、その演技には多いに期待したいが、観客の眼も肥えているはず……頑張っておくれやっしゃ〜。

【寄稿:平松恵】
【1】オーディション 【2】演技レッスン初日 -【3】3回目 【4】ゲネプロ 【5】本番

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